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DSDP Site 296海洋コアの一例(Core 29R Section 1–3)。各コアの全長は約1.5 mで、研究に供された試料の跡がスポンジで埋められています。現在よりも顕著に温暖だった中期中新世を連続的に記録した貴重な試料です。(画像提供:高知コアセンター) 図4. Site 296海洋コアの年代モデル。従来の船上報告では中期中新世(1600–1160万年前)に堆積物が連続的でない可能性が示唆されていましたが、本研究によりSite 296海洋コアが過去2000万年間を連続的に記録した貴重な試料であることが明らかになりました。灰色は新たに堆積の連続性が確認された区間を示しています。1973年当時の掘削技術に起因するコア回収率が低い区間(例えばコア深度250 m付近)が存在しますが、将来的なSite 296地点の再掘削により回収率の向上が望めます。 図5. 米国の深海掘削船グローマー・チャレンジャー号。1968年から1983年までDSDPの主力船として活躍しました。(画像提供:IODP/JRSO) 図6. Site 296海洋コアの過去2000万年間の堆積速度(1000年毎に堆積した厚さ)。灰色は,本研究によって新たに堆積の連続性が確認された区間を示しています。 論文情報 論文名:Integrated Neogene biochemostratigraphy at DSDP Site 296 on the Kyushu–Palau Ridge in the western North Pacific 著者:松井浩紀1*、堀川恵司2、千代延俊3、板木拓也4、池原実1、河潟俊吾5、若木仁美1、淺原良浩6、関宰7、岡﨑裕典8 1高知大学海洋コア総合研究センター 2富山大学⼤学院理工学研究部(理学) 3秋田大学大学院国際資源学研究科 4産業技術総合研究所地質情報研究部門 5横浜国立大学教育学部 6名古屋大学大学院環境学研究科 7北海道大学低温科学研究所 8九州大学大学院理学研究院 雑誌名:Newsletters on Stratigraphy DOI:10.1127/nos/2019/0549 公表日:2019年9月20日予定 用語の説明 注1:国際深海科学掘削計画 科学的な深海掘削として1968年に深海掘削計画(Deep Sea Drilling Project: DSDP)が開始され、1985年から2003年の国際深海掘削計画(ODP)、2003年から2013年の統合国際深海掘削計画(IODP)を経て、2013年以降の国際深海科学掘削計画(IODP)に引き継がれています。[参照元へ戻る] 注2:高知コアセンター 高知大学と海洋研究開発機構(JAMSTEC)が共同で運営する研究施設です。掘削コア試料を保管する大型冷蔵・冷凍庫とともに最先端の分析機器群を備えており、コア試料に関する研究を推進しています。[参照元へ戻る] 注3:レガシー試料 深海掘削試料のうち、1968年から2003年までに採取されたDSDP/ODP試料の通称です。2003年以降の深海掘削試料と同様に、過去に採取されたレガシー試料が海洋コア研究を支えています。[参照元へ戻る] お問い合わせお問い合わせフォーム 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 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